はじめに
QRコードは、ビジネスカードや広告などでよく使用されるシンボルです。Pythonのqrcodeライブラリを使用することで、PythonでQRコードを生成することができます。この記事では、Pythonのqrcodeライブラリを使用する方法を紹介します。
QRコードの生成
Pythonのqrcodeライブラリを使用すると、QRコードを簡単に生成できます。以下では、その手順とコードの詳細について説明します。
qrcodeライブラリのインストール
まず、qrcodeライブラリをインストールします。コマンドラインで以下のコマンドを実行してください。
pip install qrcode[pil]
注意: qrcodeライブラリは画像処理のためにPillow（旧PIL）に依存しています。[pil]を付けることで、必要な依存関係も一緒にインストールされます。
QRコードの生成コードの例
以下のPythonコードを使用して、QRコードを生成します。
import qrcode
from qrcode.constants import ERROR_CORRECT_L
# QRコードの設定
qr = qrcode.QRCode(
version=1, # QRコードのサイズ（1～40）
error_correction=ERROR_CORRECT_L, # 誤り訂正レベル
box_size=10, # 1ブロックのピクセル数
border=4 # 枠の幅（ブロック数）
)
# データの追加
qr.add_data('https://www.example.com')
qr.make(fit=True)
# 画像の生成
img = qr.make_image(fill_color='black', back_color='white')
img.save('example.png')コードの説明
モジュールのインポート
qrcodeと誤り訂正定数をインポートします。
QRコードオブジェクトの作成
• version: QRコードのサイズを指定します（1が最小、40が最大）。
• error_correction: 誤り訂正レベルを設定します。ERROR_CORRECT_Lは約7%のデータ復元が可能です。
• box_size: QRコードの各ブロック（四角）のピクセル数を指定します。
• border: QRコードの周囲の空白領域の幅を指定します。
• データの追加: qr.add_data()で、QRコードに埋め込むデータを追加します。
• QRコードの作成: qr.make(fit=True)で、最適なサイズでQRコードを生成します。
画像の生成と保存
• qr.make_image()でQRコードの画像を生成します。
• fill_color: QRコードのブロックの色を指定します。
• back_color: 背景色を指定します。
• img.save(‘example.png’)で、生成した画像をファイルに保存します。
実行結果
上記のコードを実行すると、カレントディレクトリにexample.pngという名前のQRコード画像が生成されます。
このQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、https://www.example.comにアクセスできます。
これで、Pythonを使って簡単にQRコードを生成する方法がわかりました。
データやデザインを変更して、オリジナルのQRコードを作成してみてください。
色の変更
QRコードの色を変更することもできます。QRコードの色を指定するには、make_image()メソッドのfill_colorとback_colorパラメータを使用します。以下は、QRコードの色を黒色から赤色に変更する方法の例です。
import qrcode
qr = qrcode.QRCode(version=1, box_size=10, border=5)
qr.add_data('<https://www.example.com>')
qr.make(fit=True)
img = qr.make_image(fill_color='red', back_color='white')
img.save('example.png')
このコードでは、fill_colorパラメータを’red’に設定しています。これにより、QRコードの色が赤色に変更されます。
画像の中にQRコードを埋め込む
Pythonのqrcodeライブラリを使用すると、QRコードの色を変更することができます。
make_image()メソッドのfill_colorとback_colorパラメータを使って、QRコードの前景色と背景色を指定します。
以下は、QRコードの色を黒色から赤色に変更する例です。
import qrcode
# QRコードの設定
qr = qrcode.QRCode(version=1, box_size=10, border=5)
qr.add_data('https://www.example.com')
qr.make(fit=True)
# 画像の生成（色の変更）
img = qr.make_image(fill_color='red', back_color='white')
img.save('example.png')
このコードでは、fill_colorパラメータを’red’に設定しています。
これにより、QRコードのブロック（前景色）が赤色になります。
背景色はback_color=’white’で白色に設定されています。
コードの説明
• fill_color: QRコードの前景色を指定します。色の名前（例：’red’、’blue’）やHEXコード（例：’#FF0000’）を使用できます。
• back_color: QRコードの背景色を指定します。同様に、色の名前やHEXコードを使用できます。
注意点
• コントラストの確保: 前景色と背景色のコントラストが低いと、QRコードが正しく読み取れない場合があります。濃い色の前景色と薄い色の背景色を組み合わせることをおすすめします。
• 色の組み合わせ: デザイン性を高めるために、ブランドカラーやテーマに合わせた色を選ぶことができますが、読み取り性を最優先に考えてください。
これで、QRコードの色を自由に変更する方法がわかりました。デザインに合わせて色を工夫し、オリジナルのQRコードを作成してみてください。
まとめ
Pythonのqrcodeライブラリを使用することで、簡単にQRコードを生成することができます。
QRコードの色を変更したり、画像の中にQRコードを埋め込むこともできます。
PythonでQRコードを生成する必要がある場合は、qrcodeライブラリを使用してください。
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